ヌッ

適当

プロポーズに至る道

TLを見るとみんな結婚届に指輪を置いた写真を投稿している。
みんなといってもRTされてきたので知らない人がほとんどではある。
しかし20代後半という世代で結婚ラッシュの時期というのを実感している。

大体籍を入れたタイミングで報告するのが暗黙のルールなのだろうか。
あまりその前後の情報を聞かない。公開すべきでないものなのだろうか。
プロポーズから籍を入れるまでに話がこじれるケースを見据えているのだろうか。
僕自身も例によってそういう「前」の時期だったわけだが、この辺の情報を探すのに割と苦労したのでまとめようと思う。

背景

状況としては以下の通り。

  • 付き合って2年目超
  • 同棲して1年目超
  • どちらも28歳
  • 自分の両親には一度会わせている
  • 相手の両親には何度か挨拶している

30前には結婚したい、子供が欲しいと思っていたし、しばらく同棲生活をして特にケンカも無く自然に暮らすこともできている。
ケンカが無い、というのはどちらかが怒るような事があった場合に相手側が過失を認めて謝って済んでいる。
あまり期待させてズルズルと長引かせるのも申し訳無い。

もちろん結婚するのにあたってもう少しすり合わせる必要はあるのだが、まずはプロポーズしてからだろうということで検討を始めた。

情報収集

結婚した会社の同期にそれとなく聞いてみた。
まずはロードマップを知る必要がある。
教えてもらった大まかな手順は以下である。

  1. 婚約指輪を買う
  2. 良い感じのレストランを予約する
  3. そこでプロポーズする
  4. お互いの両親に挨拶に行く
  5. 籍を入れる

なるほど、分かりやすい。ただ懸念が2つあった。

プロポーズの場所

1つは公の場でプロポーズするのって結構恥ずかしいということ。
人に依るだろうが、少なくとも自分はそうだし、相手もそうかもしれないと思った。
丁度そこで感染者数が落ち着いてきたこともあり旅行に行こうという話をしていたので、せっかくなので横浜の高級(っぽい)ホテルをとり、泊まる部屋の中でプロポーズすることにした。
ホテルやレストランのサイトを見ているとプロポーズプランが提供されているところが多い。
需要があるからなんだろうが、あんまりきらびやかというか派手なのに抵抗はあったので前述の形にした。

指輪

2つ目は婚約指輪のこと。
ブランドは色々あってどれが好みか分からないし、サイズを聞くのもプロポーズ情報の先出しみたいなものなので難しい。
値段も洒落にならないのでリカバリが大変だ。
そしてインターネット(TL)の情報によると一緒に買いに行った方が良い、婚約指輪とは別にプロポーズリングを送ることもある、とのこと。
プロポーズリングとは婚約指輪と比べれば格安で、プロポーズ後に2人で婚約指輪を購入することを前提とした指輪のことだ。
ということでプロポーズリングを購入して渡し、その後2人で買うことにした。

予約と購入

vucaの時代と言われるが、それは僕の旅行の予定にもいえた。
感染状況もあるが、4月中は深夜リリース作業もあり調整が難しかった。
彼女も仕事が忙しく、休みをとるのが難しそうだった。
そんなこんなでズルズルと延期していたがgw前になってようやくホテルの予約ができた。
せっかくなので2泊3日にした。
本当はもっと長期にしたかったが、仕事や感染状況などの不安もあったのでこれくらいにした。

一方指輪の調整はさらに遅れていた。
この頃になって婚約指輪の作成には一ヶ月程度かかることを知ったのだが、プロポーズリングはサイズも正確でなくて良いので店頭ならすぐ買えるだろうとタカをくくっていた。

2022/5/2、彼女は仕事、僕は休みということで新宿の指輪店に向かった。
調べて見ると意外と指輪店は多く、その中でもプロポーズリングを提供しているであろう店に行った。
値段も1万円強とありこれぐらいが良いだろうと思った。

リングがズラッと並んでいて、そこから選ぶのかと思っていたのだが、個別で商談取引するような場所に通された。
そしてお茶やクッキーが出てきた。予想と違いすぎてビビった。
なんだこれは、絶対に買わないといけないやつじゃないのか。

スタッフのお姉さんが来て色々説明してもらった。

  • この店で提供しているプロポーズリングの値段はリング部分の値段であって、宝石は別料金である
  • プロポーズ後は宝石はそのままに、リング部分を交換するという想定
  • プロポーズリングでも職人が加工するので1,2週間はかかる
  • ダイヤには4cという等級があり、良いカットであれば上からはハートマーク、下からは矢が並んでいる様に見える

うーむ、これは色々しくじってしまった。
思ってた以上に高級店に迷い込んだのかもしれない。
プロポーズリングの相場1万円くらいというインターネットの情報は一体なんだったのだろうか。
とはいえ店舗で色々情報を聞けたのは良かった。
ビビり散らかしながらも丁重に断ったのだが、プロポーズのタイミングで実際リングが入らなかったら残念だし、玩具のような安価なものを送るのはもったいないのではないか、プロポーズリング代もそれなりにかかるので差分で良い婚約指輪を送った方が良いと後悔するのではと言われた。
ポジショントークはあるにしろ基本的には理にかなっていると思う。
ただ僕はビッグバンリリースよりカナリアリリースが好きだし、プロポーズリングを採用した。

その後インターネットでもう少し調べたのだが、ちゃんとしたブランドの店舗ではプロポーズリングでもそれなりに価格は高く、同じブランドで購入することを前提としているようだった。
そこで方針を転換し、いっそプロポーズリングとしては玩具並みのものでよいからamazonで購入し、婚約指輪にお金をかけることにした。
また以前ペアリングを買ったときのメモを掘り起こし、近しいサイズも確認した。
そして翌日届くもの、説明文や写真がまともそうなものを調べてそれを注文した。
1万円程度のものでも日本語が怪しかったりデザインが尖りすぎているものが多々あった。
またプロポーズらしい箱も別途購入した。大体箱も付属だと思ったがよくみるとケースが茶巾袋のものが多い。
結果としてかなり安い買い物になってしまったが、プロポーズ自体に支障はない準備はできた。

当日

2022/5/7, タイミングを見計らうのが難しかったが、夜遅くにホテルの部屋でプロポーズ、見事成功と相成った。
リング自体も割と喜んでくれたのだが別で婚約指輪を買いたいと話した。
またリングは若干大きかったようで、結果的には功を奏したようだった。

今後はお互いの両親に挨拶するとか籍を入れるとか式のことを考えるとか様々なステップがあるが、ゆっくり進めようと思う。
彼女にも結婚にまつわるもろもろは1年くらいかかるだろうと言われた。

色々あったがプロポーズ成功まで進んで良かった。
あまり人に相談できないし、ネットでも参考にできる情報を得にくかった。
web記事としては割と存在するが断片的で恣意的な情報が多く、リファレンスのようにまとまっている資料が見つけられなかった。
本記事は僕の実体験なので人に薦められるものでもないが、大まかなフローやtipsは有用なのではないかと勝手に思うので、必要な人に届けばと思う。