ヌッ

適当

地方創生大全を読んだ

別に地方創生に関する仕事をしてるわけではないのだが、少し興味のある分野でkindle unlimitedに入っていたので読んだ。

なんとなく地元の新潟が活性化するといいなとか、地方への移住が進んでいくと地方は活性化して都市部の過密が低減されて良いんだろう、と思っていた。
また本の内容としては各地の成功例が掲載されているんだろうと思っていた。

こういった期待が良い意味で裏切られた。
この本はありがちな地方の取り組みを批判しているのだ。
表現にトゲはあるのだが、要はアンチパターンの話である。

例えば以下のようなことを主張している(根拠など詳しくは本書を参照してください)
・人口は増えても減っても課題はある
・他地域で成功してることをコピーするだけでは上手くいかない、地味でも課題に向き合う
補助金だよりだと失敗する、民間で稼げる仕組みを作らないといけない
・撤退条件を先に決める、上手くいかないとき撤退できないまま長引く
・全員の合意をとろうとしてはいけない

あくまで地方創生に関する本だが、他の仕事でも役立ちそうな話が多い。
逆にビジネス書として読むと他のビジネス書と似たような話も多いのだが、地方の取り組み特有の課題と、民間と似たような課題があるとわかる。

ところで著者が他に出してる本も表紙の雰囲気は異なるが帯とかみる限り同じ主張のように見える。色んな見せ方で啓蒙しようという試みなのだろうか……。○○大全というタイトルも最近のビジネス書の流行りで狙ってるように思う。

いつか田舎に帰ってこじんまりとお店を経営するのも一つかも……と少し思った。
以上です。