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適当

最近の読書記録

「いき」の構造

いき(粋)について色んな切り口で解説する、といった本。
バキ童チャンネルでぐんぴぃがピーター博士にこの本をプレゼントしていたのを見て気になっていた。

youtu.be

日本人が格好いいと思う「いき」とは何か、関連する他の語と対比したり、「いき」とされる仕草や模様、音はどういったものか、ということまで書いている。
他の言語に単純に翻訳できるものでもない言葉で、「いき」を分析することは日本人特有の美学や思想、文化を見ているともいえる。
ここでは「いき」というのは「媚態」「意気地」「諦め」で構成されるとされているが、現在は男女関係(媚態)とは関係ない物事についても「いき」と言われているのではないか?と思う。
昔と今で言葉が示すニュアンスが変わってきている可能性もあるとは思う。
一方で「諦め」は今でも通用すると感じる。一見ネガティブではあるが確かにしつこくない、サバサバしている、スパッと諦める、というのは「いき」で格好いい印象がある。
上記の動画は全体的に酷すぎて面白いのだが、ここのシーンは感動すらある。
読んで見るとプレゼントした理由も納得感があるし、良いプレゼントをしたもんだと思う。

知的生産の技術

知識の集め方、まとめ方といった知的生産のコツについて書かれた書。
名著とされていそうなのと普段の仕事にも関連しそうと思い読んでみた。
ちょっと内容は古いかもしれないが、ノート、カード、手紙などの物を書いて管理することについて試行錯誤した話は面白い。
ただ書籍中で説明されているカードは使ってる人を聞いたことがない。
今だとpcスマホで代替出来そうなところも多い。
特にタイプライターの話は面白かった。筆、鉛筆だと字の上手さを気にする必要があるわけだが、誰が打っても同じような表記になるタイプライターの利便性を説いている。
また当時は英字中心だったものを日本語でかけるようにしようという取り組みは今のPCのキーボードに繋がっているのだろう。
情報管理のアプローチの仕方は参考になるのかも。

武器になる哲学

哲学史や哲学者が考えた結論ではなく、ビジネスに活用できる思考プロセスを紹介するという本。
相手を説得するために必要なロゴス・パトス・エトス、
スキゾ型・パラノ型といった感性、ヘーゲル弁証法といったものは普段の生活にも役立ちそうではあるし良い本だった。

外資系コンサルの知的生産術

上記の書籍に似たタイトルだったので読んでみたが、被る内容も多かったので同じ著者の哲学の本だけでも良かったかもしれない。
読む本の対象について、難解だったり面白いと思わない本は読んでもあんまり意味がないという話は参考になった。

簿記入門

会計に関する知識を身に着けときたいと思って読んでみた。
基礎は分かった気がするけど、実際にはどういう試験かといった情報はなかった。
資格とるのには何を知ってる必要があるのかとか何が分かってると仕事で使えるかといったところはまだあんまりわかってない。

経営学が10時間で学べる

経営についても知識として知っときたいと思って読んでみた。(経営者になりたいとかは全くない)
体系的に解説されているのかと思いきや、各種理論に割と批判的なのが驚き。
日本の企業はここがダメ!という話でもなく、元々は評価されて参考にされてたり、逆も然りという感じであった。
仮説をたてても検証しにくかったり、絶対正解というのがあまり無いのかも?
正直図を見ても解説が無くてよくわからないし、それに対して悪口いっているみたいな感じだったので、体系的に学ぶなら別の本が良いのかも……。