ヌッ

適当

初めて柔術大会に出場しました

数ヶ月前から格闘ジムに通ってるのですが一度出てみたら?と言われ出ました。

そもそも柔術とは

全く柔術のことを知らない人に対しては
いつも「関節技や絞め技のような寝技中心の格闘技」って説明してるんだけど
よく分からない、あまり強く無さそうな印象を与えている気がします。
実際パンチとかキックをする打撃や柔道のような投げ技と比較すると地味でなんですよね。

とはいえ打撃はある程度距離をとって成り立つものですし
(ボクシングなら近づき過ぎると審判に離される)
柔道は近づいてから投げるけれど投げればそこで終わり。
柔術なら寝技がかけて相手がギブアップせざるを得ない状況に出来ます。
(ギブアップしなければ関節技なら骨が折れて絞め技なら失神)

なお試合では相手がギブアップしなくても制限時間終了時にポイントが多ければ勝ちです。
相手に馬乗りになるとか後ろをとるといった有利なポジションになることでポイントを得る事ができます。

後これも誤解されがちなんですが柔術では昇段が柔道よりも厳しいです。
柔道の場合は昇段試験で合格すれば昇段ですが、
柔術は公式の大会で同じ色の帯の人と戦って優勝するレベルじゃないと昇段出来ません。
また自分で「まだそんなレベルじゃない」と同じ帯のままの人もいます。
そのためかなり強いのに白帯、という人もザラにいます。
なお僕はこれが初の大会ですし技術も低いので当然白帯です。

詳しくはこっち見た方が良いですね。

ブラジリアン柔術 - Wikipedia

普段の大会の様子はこんな感じです。

Jiu Jitsu Priest #197 DUMAU JIUJITSU CHAMPIONSHIP 2015 - YouTube

大会当日の朝

前日の12時頃に寝ましたがほとんど寝れず4時過ぎに起床しました。
デレマスを見つつ優雅に朝食をとり8時に家を出発。
駅にて電車を待ちつつデレステをやっていたところジムの先輩と遭遇。
電車の中で色々話しました。
聞く所によると何度も白帯のリーグで優勝しても、ずっと同じ帯のリーグにステイする人もいるとか。
そういう人とは絶対当たりたくないですね……。
それと一応公式ですが運営は結構緩く、身分証とかは要らず
名前が呼ばれたらその場で自分の名前を言うだけで良いという自己申告制。
そのため試合終わってから実は違う人だったみたいなパターンもあるらしい。
それと強く減量を勧められました。

会場到着

会場に到着すると結構な人数が集まっていました。
老若男女問わず色んな人がおり、ブラジルの方も1/3くらいいるっぽい。
大会のスタッフは皆ブラジルの人で片言の日本語で選手の呼び出しをしてました。

すでにキッズの試合が始まってました。
僕の所属するジムからも何人か出ました。
試合中は結構アドバイスっつーかヤジを飛ばすのが普通で周りの人が大声で声をかけてました。
「絶対その袖離すなよ!」「諦めんな!」「落ち着いて、ゆっくりやってけ!」「アームロック来るから気をつけろ!」などなど。
当たり前だけどブラジルの言葉は全く分からなかった。英語じゃないのは分かるんだけど。
今調べたらブラジルの公用語ポルトガル語らしい。
あとちびっ子は皆、試合で負けたあと静かに泣いてる子が多かった印象がありますね。

残念ながらうちのジムの子は皆負けてしまいました。
結構接戦だったのですが。
僕も試合中や試合前後に声かけようかと思ったのですが
そこまで仲良くなれてないし変な事言っちゃったらまずいなと思い黙っていました。

観戦

今回は同じジムの方も結構試合に出てた応援をしました。
僕は普段スポーツ観戦とか全くしません。
でも普段練習に付き合ってもらってる人の試合見るのは一時も目を離せなくて、本当に手に汗握りました。
馴染み深い人が負けるのはすごい悔しいし、勝つのはすごく感動する。

そうこうしてると名前が呼ばれました。
ついに俺の出番だ!
実は先日一回戦の相手を調べていて。

そんで総合やってるっぽいからタックル来るに違いないな、みたいに想定してました。
ところが受付に行くと対戦相手がいないとのこと。
まさかの一回戦は不戦勝でした。

しばらくしてからまた呼ばれました。
予定よりも早いならと思ったけれど
その次の相手はシードで上がってくる人だったので繰り上げて早めるのかなと思い待ってました。
と思ったら「やっぱり予定通りの時間で」と戻されました。
ちょっと運営ガバガバか~?と思ってると同じジムの人に声かけられました。
その人は無差別級に出るのですが、その一回戦の相手が僕の一回戦の相手と同じだったようで
彼もまた不戦勝確定のようでした。
ただでさえ遅い無差別級の試合がさらに遅くなって……とボヤいてると
別の先輩から「昔もっと酷いのがあった」と話をされました。

その先輩は39試合目に出場で、試合終えたときにすぐ次の試合が始まろうとしてました。
すると「俺40試合目なんだけど、違う奴が出てるじゃねーか」と文句を言ってる人がいました。
ところが運営が言うには次の試合は運営の人の友達の試合で、これは39.5試合目だという。
運営適当すぎますね……。
まぁゆるゆるな雰囲気なのが柔術の良いとこかもしれませんが。

初試合

ようやく出番です。
僕はアダルト(18-30才くらい)、フェザー級(70kg以下)、白帯のトーナメントに参加しました。
今回僕は減量しないで参加したので先輩からはもっと体格の良い奴とあたるぞと言われました。
しかし対戦相手は思ったより小柄で恐らく年下でした。
なんとしても勝つ!と意気込みました。
運営のブラジル人に名前を呼ばれて「イエス!」と元気に返事したら、
苦笑されつつ「じゃあ次なんでここで並んで下さい」と日本語で言われ「あっ、分かりました……」と応えた程です。

ついに試合開始。正直集中と緊張しすぎで記憶が曖昧ですが記しておきます。
以下、格闘専門用語が出ます。
初めは立った状態から互いを転ばせるところから始めます。
基本的には柔道の技で投げるかタックルして押した倒すのが普通です。
が、僕はどちらも自信がないので引き込みをしました。
引き込みをしてからクロスガードをしようとしたところ、やはり簡単にはいかず完全に脚で挟めませんでした。
そっから相手がもがいて、よく分からないけど僕が上から攻める形になってました。
ここでスイープしたってことで2ポイントを先制でとってたっぽい。
ここからニーオンザベリーを狙おうとしたのだけど、またいつのまにか一転攻勢されて僕が下になってました。
このときはなんとかもがいてクロスガードをし、頭を抱えて袖を掴みました。
スイープしやすく三角絞めもしやすい姿勢になるためです。
ここで「袖しっかり掴め!」って声が聞こえて(俺ちゃんと掴んでるよな……?もしかして両方握れってこと?)
と思い頭抱えた手を離しもう片方の袖を掴みました。
それからパスガードされてサイドポジションをとられて相手が2ポイントとりました。
この時点で「こりゃ負けたな」と思いつつなんとか抵抗を試みるも
結局そこから逃げられず十字固めをされてタップしました。

正直前後関係も曖昧で無我夢中でやってたので間違いがあるかもしれません。
今後は無心で出来るレベルに技術を落としこむ必要がありますね。

もちろん直後は悔しい気持ちもあったんですけど謎の達成感がありました。
相手と握手するときにしっかり「ありがとうございました」と言い、
すぐに試合のあるジム仲間に手を差し出され、「お疲れ様」とハイタッチをしました。

終わってからジムの館長と話しました。
「実際ちょっと早い段階で出場してもらったけど、初出場でスイープしてポイントとれただけ上等。これからも練習頑張ってね」
とのことでした。

疲労

今回は一試合しか出てないのですが何故か終わってから異常に疲れがきました。
体力はあるはずなのに精神的な疲れがどっと来たのかもしれません。
それから試合前にお腹いっぱいだと辛いのでウィダーinゼリーだけ食ってたのですが
空腹が抑えられずおにぎりを買いに会場近くのコンビニに向かいました。

同じジムの人と二人で買いに行ったのですが「ご飯食べるの一週間ぶりです~、最近ほうれん草ばっか食べてて」とか言われて驚愕。
その人は女性なんですけど女性の出場者は少ないので初めは無差別級に出る予定だったそうで。
期日が近くなってから何人か出ることが分かり、急遽減量して1つ下の階級に出ることにしたそうです。
元々中肉中背の人なのに相当辛かったのではと思います。
そう考えると減量怖いなぁと思いました。

大会終了

同ジムの人の試合が全て終わり記念撮影、反省会を行い、
有志で飯を食いに行き帰路につきました。

そこでアドバイスされたのですが普段の食事を2000kcal程度にすれば
ゆっくり健康的に痩せれると言われました。
カロリーがこれ以下だと筋肉もしぼむのでこの程度で。
運動はすでにしてるし来週からはキックボクシングのクラスにも出るのでより負荷がかかるでしょう。
3,4kgの減量なら余裕だとも。
あと飯のことで言われたのは
・高タンパク低脂肪のものを食う(鶏肉、イカとか)
・サラダを食う
・記録をつける(fatsecretのようなアプリを使う)
・大会に出る(減量せざるを得ないので)
など。

っつーことで3kg落として12月にライトフェザー(64kg以下)で出ると思います。
以上です。