ヌッ

適当

北九州旅行|学会編

発表

最初のセクションで発表した。規定では発表時間は15分、質疑応答は5分。事前の練習では発表時間が12,3分になることがあり「俺の発表薄すぎ……?」となっていたけどボスからGOサインが出たのでなんとかやった。練習時は10分で1回ベル、15分で2回ベルを鳴らしていた。映画のレビューを解析した結果が発表にあるので、(アバターの話で10分だと良さそうだな)とアタリをつけていた。そして発表当日。部屋の大きさは教室と同程度で、人数は立ち見の人もいたので恐らく5,60人くらい。発表中はアバターの話が終わってもベルがならず、テッドの話になってようやく一回ベルが鳴ったので割と焦った。しょうがないので超低速で話をしたところ、質疑応答入ってすぐに15分の2回ベルが鳴りちょうど良い感じになった。あと貞子3Dの総合評価のヒストグラムを示したらあまりにも低評価が多いので笑いを誘い、場が和んで良かった。あとで分かったことだが学会では12分で1回ベル、15分で2回ベルだったようだ。早口になるよりはまだ良いかなとは思うけど、聴講している人々見るとあまり分かってないような表情だったので不穏。質問もなかなか出ず。司会の方が一つ目の質問をしてくれて、それは想定していたものなので良い感じの回答が出来たかなと思う。二つ目の質問は想定していたけど上手く説明出来ず微妙な感じになってしまった。特別イジメられることは無かったが爪が少し甘かったかなという感じ。
思えば自分が発表する資料や論文はすげえ分かりやすく書いたな〜と思うんだけど、他の人の見たりするとじっくり読み込まないと分からないというパターンは非常に多い。自分の奴も他人から見るとわかりずらかったかもしれない。もっと噛み砕かなくていけないのかな、と思う。

聴講

ラボメンの発表とか、同じセクションの発表とかを聞いた。SNSのデータを商品の売れ行きとか地域とかの情報と比較検証する話は面白い。俺は人工知能というよりはデータ解析がしたいんだなぁと思った。似た分野だけども。発表を聞く限り同じくらいのレベルかなという人もいて少し安心も出来る。それからテキストマイニングだと元のデータとも比較した方が良いよと指摘された人がいて、俺もボスに同じような指摘されたなぁとしみじみ思った。ラボメンの発表に関してはいつも聞いてる奴を聞き、やっぱりそこツッコまれるよなというところが質問されていた。俺のとき質問数が多い、というのは大変かもしれないけれどちゃんと伝わってるという意味では少しうらやましかった。

企業ブース

ポスターセッションのような形でいくつか企業が説明をしていた。慶應であった勉強会で見覚えのある人も何人かいた。学生の参加者が多いのでインターン生を集めるという側面もあるようだ。他にもVRやロボットアームの展示もあった。正直その辺は人工知能学会関係無いのではという気持ちもあるが。資料を配布してるところも多くこんなのもあった。

ちなみにこれのツイート後に大学の先生から「NTTデータというより数理システムではないか」というツッコミを頂いた。正直この冊子が一番もらって良かった。

懇親会

直前まで門司港に観光しに行ってたりホテルに荷物起きに行ったりしていた結果、到着して部屋に入る直前に乾杯が行われてしまった。予想以上に人数が多い。飯のエリアには長蛇の列が出来ていて諦めてしまった。とりあえずボスを探して合流した。するとボスに他の大学の学生や博士の方達を紹介してもらった。その時点で二次会の流れがあったのだが飯編に書いた通り疲れていたので早々に帰った。技術的な話はついていけないだろうし、コンテンツの香りも余り無かったというのもある。すいません。しかしボスと話してると色んなところから先生お久しぶりですと声をかけてくる人が多く、ボスの人脈の広さに驚いた。企業ブースでもそうだったのだが名刺をもらうことが多々あった。逆求人でもらった名刺持ってきても良かったかもしれない。それからビッグな企業の人の話を聞く機会もあったのだが話が一方的で非常に長く勘弁してくれという気持ちになった。IT系行くならそれなりの常識を身につけないといけない、とかまず個人で一つ開発するのがいい、とか言ってることは正論だったと思うけれど。自分の言いたいことをベラベラ話すのは気持ちが良いんだけど、ずっと聞いてるのは辛い。なので俺の場合はこうしてブログに書くとかLTをするとかして発散している。ところでラボメンの友人が「あるピアスつけた女の子が可愛かった」などとずっとうわごとを言い続けるようになってしまった。確かに同年代の女性参加者も多く、可愛らしい人もいた。ラボの姫かもしれない、というのは下衆な勘ぐりかもしれないけども各自やっていって欲しいと思う。

コロプラ社長の話

そもそもゲーム業界にはあまり関心が無いのだが時間が空いたので聴講した。正直名言のオンパレードだった。

「修士のときの学校推薦の企業でロクなのがなくて博士に進んだ」
「10年間チェックしてるけど別に機械学習は全然成長してない」
ディープラーニングも新しい技術とかじゃなくてNNの改良なわけだし」
「オセロや将棋で勝ったってそれがなんなの?という感じ」
「逆に言えば研究していたことがずっと役に立っている」
「技術が分かる社長だから技術的なことで騙されることはない」
「正直自分より優秀な人が出てこない」
「部下に判断を任せてみることもあるけど失敗することがある」
「自分の判断は全部上手く行った」
「仮に会社が潰れたとしたらホッとする」
「以前は生きるために仕事をしていたけど、今は完全に責任感でやってる」
「もう十分金を稼いだし」
「金を稼ぐ方法は知っている」

……学会に喧嘩売りすぎだろ!と思うが確かに学会では大きく異なる学習法の発表は無さそうだった。ほとんどの内容が「機械学習をこんなデータセットに使ってみたよ、少し前処理や学習方法を調整したらこんな結果が出たよ」という話だ。こういう発表は面白いのだがドラえもんやアトム、ターミネーターなどとは程遠い、というか人間に近いものを作ろうとしてる人はそんなに多くないと思う。もっぱら今言われてる人工知能はデータ解析の自動化で、統計学の延長だろう。もしかしたらそろそろ人工知能も大したことないなという流れになって、再び人工知能ブームが終焉するのも近いのかもしれない。社長の他の自信に満ち溢れた発言も全て今までの実績、経験に基づくものだろう。それからどんどん新たな技術が生まれてくるというが、学んだ事が結構長く使えそうだという話はある意味で安心できることかもしれない。結果としては面白い話が聞けたので聴講しに行ってよかった。

まとめ

  • 割と優しい世界
  • 名刺があると便利
  • 発表試料を作製したり発表練習すると理解が深まる
  • よく分かってなくても面白い発表がある
  • 企業の人と仲良くなりインターン、就職の可能性アリ

北九州旅行|観光編

小倉 - 小倉城、商店街、マカロニ星人

学会会場の最寄り駅がここだった。規模としては八王子、立川と同等ではないかという説が有力。南側に対して北側は人が少ない、というように駅の片面だけが栄えてるのはよくあることなのだろう。南側へ少し進むと商店街に入る。雑誌などを見ると「角打ち」に関する記事が載っている。酒の入った升の「角」を「打つ」、つまり乾杯して立ち飲みできる店が多いようだ。港に近いためか魚が有名でお酒も好きなのだろう。シャッターが閉まっている店もいくつかあるのは物悲しくなるが……。紫川をこえると小倉城がある。正直周りのビルと見比べると小さく見えてしまうが、ああいう建築物を見に行くのは良い。それから紫川にかかる橋はいくつかあるのだが、そのうちの一つである中の橋(太陽の橋)には「マカロニ星人」と呼ばれる独特のオブジェがある。以前珍スポットと題されたツイートを見たが、今回散歩中にたまたま遭遇した。本当の名前は「宇宙七曜星の精」らしい。ウーム、しかしどうみてもマカロニだ。

別府 - 地獄、砂風呂

今回の観光のメインである。やはり旅行するなら温泉に行かなくてはと思い別府に行くことにした。小倉からは一時間強かかるが2枚券、4枚券があり、窓口に行くと直前でも指定席を無料でつけることが出来る。別府は地獄巡りが有名だ。地獄とは90-110度もある高温の温泉で全8ヶ所ある。それぞれ特徴、形態が異なりこれを全て見て回ることを地獄巡りという。詳しくはググれば出てくる(適当)
8ヶ所もあるが案外一日で周れた。どういう順路で周ればいいんだ、巡回セールスマン問題を解かなくてはいけないのかと思ったが順路があってスムーズに行けて良かった。ちなみに最初は海地獄から行くのが良さそうだ。ぶっちゃけ「動物とか温泉関係無いだろ」とは思った。あと「本当にこんな色が自然につくのか?本当にこんな頻繁に間欠泉が吹くのか?作ったんじゃねえのか?」と疑ってしまうこともあるが、まぁ細かいことは気にしないということで。それから外国からの観光客も多い印象があった。

もちろん入る方の温泉にも行った。泊まった旅館は予約することで1時間貸切風呂に入ることが出来、最高であった。それとは別に常時空いている大浴場も行った。それと旅館の方が外国の観光客に対して単語のみで対応していてすごいと思った。

先程の野上本館から竹瓦温泉はほど近くにあるのだが、この通りは完全にソープ街だった。夕飯を食いに行こうとしてここを通ったところキャッチに遭遇してしまった。 

竹瓦温泉の話に戻ります。ここには砂風呂があり、朝起きてからここに砂風呂を体験しにいった。まず全裸になり浴衣的なのを着る。その後砂風呂部屋にいくと砂場にくぼみがあってそこに案内される。浴衣を着ながらくぼみに寝転がるとおばさま達に埋められる。寝るときは大の字ではなく気をつけの姿勢になる。砂は温泉の蒸気で暖かく湿度がある。手が動かせなくなるように手と腹の上、体と垂直方向に砂をかけられる。死んで埋められるときはこんな感じなのかなと思った。仮にそうなったらもっと冷たいだろうが。その後足元、脚、腕、腹の純に砂をかけられる。最後に頭のあたりに枕になるような砂を作ってもらう。体の周りを砂に包まれる。まさに砂の風呂だ。風呂と違うのは砂の重みがあることだ。かなり気持ちが良い。しかし長く続けるのは難しい。身動きがとれないし、ずっと暑いのは苦しい。しかし開放されるのも気持ちが良い。包まれる快楽と開放される快楽は表裏一体なのかもしれない。そんな事を考え10分程たったところで声をかけられたが、うっかり見栄張って「もう少し」と言ってしまった。しばらくして友人が起きたところでそろそろ出たいという旨を申告して起き上がった。砂風呂は最大で15分程入れるので恐らく12分程度入っていたと考えられる。まず手を砂の中から出す。胸と腕のあたりの砂を払い落として、立ち上がる。浴衣は返し、シャワーで体の砂を払い落としてから内湯に入る。また砂風呂に来たいと思った。

門司港 - ブルーウィング


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当初は下関に行こうという予定だったが門司港の方が港に近く景色が良いのではという話になったので行った。恋人の聖地らしくオシャレな町並みであった。洋館のような建物も多い。船が来ると開く橋、ブルーウィングというのがありタイミングがよく開く様子を見ることが出来た。またバナナのたたき売り発祥の地らしく、バナナ味の土産も結構多い。それと駅周辺にタコのイラストが多数展示されていたがあれはなんだったのだろうか。タコが有名なのだろうか。展望台からの景色は当然良い。新潟の濁った海と比べると余計に綺麗に見える。時間に余裕があれば下関、巌流島に行く船に乗れば良かったが、展望台からだけでも十分楽しめた。

北九州旅行|飯編

1日目

朝飯 - 冷蔵庫に余ったパン、バナナとか

5日も家を空けるので出来るだけ冷蔵庫の中身は少なくした。バナナとかももちろん腐ってしまうので。パパっと食って出発

昼飯 - 博多ちゃんぽん

福岡といえば博多ラーメンだろうと思い麺屋を探したがなかなか見つからずここになった。ちゃんぽんって長崎ではという感じがするけど、長崎ちゃんぽんのリンガーハットが平皿なのに対し、こちらはどんぶりでスープがあるタイプだった。それから唐揚げちゃんぽんというのが気になったので注文したところ唐揚げとちゃんぽんが別に出てきた。試しに唐揚げをちゃんぽんのスープにつけてみたけどこれはこれで美味い。博多ちゃんぽんの特徴はイマイチわからなかったが美味しかったので良い。ところでデカ盛りチャレンジ的なのがあったが、疲れと翌日の発表を言い訳に控えた。今度行く際は万全の体制でチャレンジしようか……。

夕飯 - 刺し身、胡麻サバ、ぬか炊き、唐揚げ、焼きうどん

ホテルにあったパンフを見て、海鮮が食いたいなという話になり決定。海が近いためか魚が有名だったり、焼きうどんの発祥の地であるなどの情報を得た。メニューにあった胡麻サバというのを見て「これは胡麻のような模様のあるサバという意味ではないか」と深読みしたところ、全くそんなことはなく胡麻などを和えたサバの刺し身だった。とりあえずそこら辺を食うことにし、それから地酒も頂いた。刺し身はめちゃくちゃ美味かった。解凍されたシャリ感とかが無論無い。少し厚切りなのが優しさを感じる。胡麻サバのようにタレにつけたものも良い。ぬか炊きは魚をぬかで炊いたもので(?)よく分からないけど濃厚でうまい。唐揚げは別に名物ではないがキャベツの千切りがモリッとあってマヨネーズがあるのが良い。焼きうどんはただでさえデカいのだが野菜の量が半分くらいを占めていた。俺は具沢山の方が好きなのでこれも良かった。今回は頼まなかったが夜定食などもあって、福岡に勤めるようなことがあれば通いたいとさえ思う。酒はビール、日本酒1合と少しを飲み、ホテルに戻ってほろ酔い状態で二度発表練習をして寝た。

2日目

朝飯 - おにぎり2つ、カップみそ汁、シュークリーム

素泊まりのためコンビニで飯を買う。一階にコーヒーが無限に湧くサービスがあったのでそれも利用。すぐに発表があるので落ち着こうと思い、温まる汁物と甘いものを買った。

昼飯 - マッシュルームハンバーグセット

会場近くのフードコードは激混みで、次のラボメンの発表もすぐだったため昼飯はサイゼリヤにした。ランチセットがあったのでそれにしたが、近所のサイゼリヤにランチセットなんかあっただろうか、場所によって違うもんなのだろうか。ハンバーグステーキというとやはりフォークとナイフで上品に食べるものかと思い以前はそうしていたが米食ったりミックスベジタブル食うのが非常に難しい。がこないだ立ち読みした「目玉焼きの黄身いつつぶす?」に「スプーンを使う」という画期的なソリューションが載っていたので今回それを試した。どう考えてもこっちのほうが良い。ただ米とおかずの均衡が崩れてしまうという課題は残っていて今後検証しようと思う。
僕は発表終えたので調子にのっていたのだが、次に発表を控えたラボメンは飯が喉を通らないようだった。多少緊張してても俺はモリモリ食べるぞと言うと少しひんしゅくを買ってしまった。一般的にはどっちなんだろうか。どちらにせよ調子こいた発言は程々にしなくてはと反省している。

夕飯 - モツ鍋

福岡といえばモツ鍋も有名だ。「どうせなら居酒屋的なとこでなく少し品のあるところにしよう」という意見があり、駅前を散歩してる中で良さそうなところを見つけた。始めはセットにしようかと思ったが人数少ないし必要なものだけ注文しようという話になり単品注文にした。肝心のモツであるが、口内で溶けた。モツというと少し弾力のある肉がくるまったものが普通だが、ここでは弾力のある層の上に脂の層が1,2cm程度あった。これがえげつなく美味い。こんなに贅沢をしていいのかという罪悪感さえ生まれた。感謝。最高。神。人類皆兄弟。希望。ありがとうの気持ち。愛。
料金的には都内の居酒屋とほとんど変わってないのだが、それほどに良かった。それから福岡は一口餃子も有名らしい。鍋屋から帰る道中で餃子を持ち帰りで購入した。そんなわけでこの日はビール、焼酎1合を飲み、ホテルで餃子をつまみにストロング缶を飲んでその後ぶっ倒れて寝た。

3日目

朝飯 - ソーセージパン、サンドイッチ

またしてもコンビニ飯である。酔っ払った翌日は早く起きる傾向があり、学会でもらった冊子を読みつつ優雅な朝を過ごしてから別府に移動。

昼飯 - 温泉卵、肉まん、だんご汁

何をどこで食おうか思いつかず、地獄を巡りつつ色々食う。地獄とは高温度の温泉のようなもので、そこで茹でた卵や、その蒸気で蒸した肉まんなどがありそれを食った。味において特別違う点は無いが徳を積んでる気がする。終盤の血の池地獄の近くにあるレストランで、だんご汁という大分の郷土料理を食った。これはすいとんの入った豚汁のようなものである。これもなかなか美味い。これで主食ともなりえるので自宅でも作っても良いかもしれない。

夕飯 - 刺し身、とり天、りゅうきゅう茶漬け


旅館の玄関にあったパンフを見て良さそうだったのでここに決定。道中でソープ街に入ってしまい危なかったがなんとかたどり着く。入ろうとするとカウンターも座敷も埋まっていてたじろいだが二階に案内された。まるで民家で、ドラマ「山田孝之東京都北区赤羽」で鷹匠のために合コン開いた回で出てきたところに似てた。近郊だとこういうところが多いのだろうか。別府では関さば、関あじが有名らしい。関さばは売り切れていたため関あじを頼んだ。うまい、うますぎる。そして刺し身が厚いという優しさ。とり天も名物である。つゆにつけて大根おろしで頂く。肉は焼くよりも揚げることで脂が衣に中に閉じ込められ旨味が逃げ出さない。その点でいえば唐揚げも良いのだが、とり天はさわやかさ、軽さがあり優しい気持ちになる。締めはりゅうきゅう茶漬け。りゅうきゅうってなんだかよく分からなかったので店員さんに聞いたけれども、それでもよく分からなかった。後で調べたところ刺し身を特有のタレに着けたもののようだ。これも当たりだった。生魚は良い。
ビール、カボスハイボールを飲んだがそこまでの酔いでなかったためひとっ風呂浴びてから部屋へ。少しウィスキーを飲んだがめちゃくちゃ眠くなり、ちょっとだけDSのゲームをラボメンと一緒にやってからまたしてもすぐ寝た。

4日目

朝飯 - ごはん、味噌汁、あじの開き、温泉卵など

酔った翌朝はすぐ起きる、との予想に反し旅館の朝飯時間終了30分前にラボメンに起こされた。全く疲れがとれていない。食堂に向かうとすでに飯がいくつか用意されていた。よくある旅館の朝飯同様品数は多いが、あまり味の濃いものが無く良かった。よくある旅館の朝飯って納豆、卵、鮭など、それぞれ一つで一杯のご飯に対応出来るものが全部あったりして困りませんか。恐らく色んなの用意してるよ、残してもいいよ、という意味なのかもしれないが。ただここでは「ご飯のおかわりがあったら言って下さいね」とのことだった。これはおかわり前提の飯なのだろう、と思いおかわりした。あじの開きはうまく、おかわりしてからは温泉卵でTKG風にし、再び魚と食べた。良い意味で淡白で美味しゅうございました。

昼飯 - 博多ラーメン、焼きカレー


別府を出て一度小倉へ。そういえば博多ラーメン食ってないじゃないか、ということで小倉駅の中にある博多ラーメンを食う。焼き飯セットで高菜入ってるラーメンにした。思った以上に高菜があり博多博多してた。焼き飯はなんというかピラフ然としていて、替え玉にしても良かったかなという感じ。
その後門司港へ移動。焼きカレーが有名らしい。気になるけどもうラーメン食ったしな……と思ったがラボメンが焼きカレー注文したので流れで頼んでしまった。意外と食えるものだった。上から見ると卵は完熟に見えたけども、割ってみると半熟で良かった。チーズがモリモリ乗っかってるのは良い。

夕飯 - 立食

色々豪華なメニューだったようなのだが完全に出遅れてほとんど飯は食えなかった。酒は日本酒、ハイボール、焼酎、ジンジャーハイボールと、今思い返すとまぁまぁ飲んでたのだが割りと平常だった気がする。関係ないけどバーテンさんのビンのキャップの開け方がすごいカッコ良かった。二次会の流れもあったけどもラボメンと話したところ疲れたし帰ろうかという話になり早々に帰った。何故か帰ってからラボメン二人のテンションが高ぶりガンギマってしまった。一体何が彼らをそうさせたのだろうか……。部屋で飲もうかと思ったけど無事寝落ちした。

5日目

朝飯 - おにぎり2つ

またまたコンビニ飯。それから前日の夜に買ったのに飲まなかった氷結ストロングキウイ味を荷物にしたくないので飲んだり、余ったお菓子の消費をした。

昼飯 - 博多ラーメン

会場近くのフードコードの博多ラーメン屋の臭いがキツく、博多博多してると思ってここにした。マー油的なのが良く、美味かった。完飲。

夕飯 - 寿司


そういえば寿司食って無くね?という話になりスピン寿司に行った。店頭にペッパー君がいたり、タッチパネルで注文するとシュッと席に来るシステムだったり、急にスロットが回ったりした。要するにくら寿司ライクな店で気持ちになった。とりあえず最初は適当に盛り合わせみたいのだろと思って注文したが料金の割に量も質も厳しく完全にミスった。ここでは順当に120円皿で自分の好きなネタのみを攻めていくべきであった。初手で失敗したものの、その後は生エビ、つぶ貝、イカ、カツオ、サーモンと注文し徐々に良くなった。

小倉周辺名物まとめ

  • 焼きうどん(小倉)
  • 胡麻サバ(小倉)
  • ぬか炊き(小倉)
  • 一口餃子(小倉)
  • 関さば、関あじ(別府)
  • とり天(別府)
  • りゅうきゅう(別府)
  • モツ鍋(博多)
  • 博多ラーメン(博多)
  • 焼きカレー門司港
  • ちゃんぽん(長崎)
  • 明太子(下関)

この通り名物とされるものがかなり多い。ここらへんはたらふく食べたので大満足。そういえばふぐ刺し、イカの活造り、屋台のラーメンとかは食ってないけど、そこら辺は富豪になったら行こう。

北九州旅行|旅行覚書編

学会発表のため北九州に行ってきた。色々あったので今後旅行する際の覚書としてまとめておこうと思う。

荷物

いつものごとく準備は前日。しばらく家をあけるため冷蔵庫の中のものを消費したり部屋を掃除した。それから温泉に行くため髪を切りに行ったりした。理由は髪切った後の風呂が気持ちいいし万全の体制で行きたいから。さらに最近ステッカーももらったのでpcのステッカーも多少張り替えた。ただキャリーバッグが無く、普段使っているショルダーバッグに荷物を詰め込んだ。なんだかんだ荷物はそれで十分収まった。
昔旅行に行くときとかは周りの友達が沢山荷物持ってるのに、自分だけ荷物が小さくて嫌だったときがある。荷物が少ない方が良いに決まってるだろうと叱られた事もあったけど、不潔に思われてるんじゃないかと考えていたのである。けれど実際使わなかったり必要無いことの方が多く、今のスタイルに落ち着いている。今回の主な荷物は以下の通り。

  • Yシャツ 発表したりするので申し訳程度の真面目要素として
  • カーディガン 温度調節
  • ウィンドブレーカー 温度調節and雨天対策
  • Tシャツ 4枚
  • ズボン(チノ、デニム) 一日交代
  • パンツ、靴下 各5組
  • mba 発表用
  • 小物(筆記用具、充電器、メガネ、トランプ、文庫本など)
  • 立川駅に行くときに雨が降ってたため
  • ビニール袋 脱いだものを入れるなど

それぞれ着る服のスケジュールはこんな。

一日目 Tシャツ、Yシャツ、カーディガン、ジーパン
この日は移動してホテルに就寝。移動する際は重ね着して持つ荷物を減らす。到着してからの外出時はTシャツとカーディガンorウィンドブレーカーだったりした。
二日目 Tシャツ、Yシャツ、チノパン
午前中は発表。その後も学会に参加。発表するand周りの様子を確認するためキレイ目。今後Yシャツも着るのでその下に下着のTシャツも着る
三日目 Tシャツ、ジーパン
別府へ観光に行く。暑いのでラフな格好に。
四日目 Tシャツ(ポロシャツ)、チノパン
別府から小倉へ。そこから門司港行って観光。その後小倉に戻り懇親会へ。懇親会行くので申し訳程度に襟付きのポロシャツに。
五日目 Yシャツ、ジーパン
聴講しに学会へ。その後東京へ帰投。暑いのでYシャツの下には何も着ない

ちなみに歯ブラシとかタオルとか寝間着に関しては大抵ホテルのアメニティとして存在するので持って行かなかった。結果としてこれが正解だった。しいて言うとトランプと傘は一回も使わなかった。文庫本は無事だったけどブックカバーとかあった方が不安が無くて良かったかも。ビニール袋もなんか入れる用として2,3個持っていたけど、コンビニでなんか買うことが多いし脱いだものいれる袋は1つで十分だった。学会とかで無ければpcとか持たずに済む。

ただずっとショルダーバッグで持っていくのは肩がイカれるので厳しい。ショルダーバッグだと送ってもらうのも心配だし、大人しくキャリーバッグにすれば良かった。

移動

同期の二人とともに相談しつつ飛行機とかホテルを事前に予約。出発の三週間程前に予約したので、良い感じの飛行機に乗れずちょっと早目の奴に乗った。5時起きだったけどなんとかなり、電車で立川駅へ移動、立川から空港行きのバスに乗って飛行機に搭乗。バス、電車は早目に乗ったし、飛行機は10分程遅れてたけど学会は翌日以降なのでかなり余裕をもった移動だった。

飛行機は遅れること前提で考えた方が良いかもしれない。それと良い便やホテルは埋まりがちなので1,2ヶ月前に予約とかすれば良かったなぁとも。それから目的地の小倉までは新幹線でも行けたし、搭乗する際の面倒さや乗り継ぎの少なさを考えると新幹線でも良かったかもしれない。

ホテル

今回は始めの二泊が同じビジネスホテルでそれぞれシングル、翌日は旅館で三人部屋、その次が普通(?)のホテルで三人部屋だった。どのホテルもチェックインより早く着いても荷物置かせてくれたし、設備とか対応も良かった。チェックアウト後に一時的に荷物預かってもらうとかも出来たし。ただ最後のホテルだけ無線が貸出式でもう在庫が無かったの使えなかったのだけ不満だったけども。

計画

交通手段、ホテルは早目に決める必要があるけど現地着いてからの予定はほとんど考えてなかった。何が美味いのかとか、何処行った方が良いのかという話を色んな人に聞いてたんだけど「雑誌買ってみるのが良い」というアドバイスをもらった。確かに雑誌はコンパクトに情報がまとまっている。しかし実際買ってみようとしたところ九州全域、福岡のみ、小倉のみに関するものがほとんどで、行きたいと思っていた別府(大分県)と下関(山口県)に関する情報を含むものがなかなか見つからなかった。当たり前だが。結局九州全域の情報が載っている雑誌を買った。どの地域にどのような名物があるかとか、もっとも有名な観光物、オススメのルートなどが載っていて良い。これはかなり役に立ったが、ホテルのフロントにあるタダのパンフも非常に役に立った。なんといっても小さいので飯食いながら見て決めたりとかも出来て良い。さらに一番重要な飯の情報やクーポンが多い。予定がギチギチでないので気ままに散歩したり余った時間で色んなとこ行くことが出来て最高であった。

研究室でのバイト代が10万程度だったので予算は10万だったが、今回の4泊5日の旅で使用した金額は1人あたり8万円程度だった。基本的に名物とされるものを食いまくったし、ほとんどケチらずに九州に課金をした。同期があまり酒を飲まないタイプなので僕も1,2杯程度にして飯メインでやっていたし、朝飯はコンビニだったりしたというのもあるかもしれないが。とはいえ深く考えずにそれなりに浪費してもなんとかなったし、考えない方が圧倒的に楽しい。

まとめ

  • お金はケチケチしな〜い
  • 飛行機の予約は一ヶ月前にした方が良さそう
  • 荷物はショルダーバッグに入る程度の量で十分
  • キャリーバッグの方が預けられるし楽
  • ホテルはチェックイン前でも荷物預かってくれる
  • その地域のパンフとか便利

python2.7から3.5へのアップグレード(NLP風味)

研究で使っているコードを2.7から3.5へアップグレードした。
理由はpython3がいいらしいという話を前にカンファで聞いたからというだけ。具体的に何がいいかはよく覚えてないけどレガシーなものを使い続けるのは良くないと思うし、自分でもやるべきだと思ってやってみた。なお環境はubuntumac。どちらもほとんど同様の作業で出来るはず。

python3.5のインストール

pythonのバージョン管理をするpyenvを利用する

$ git clone https://github.com/yyuu/pyenv.git ~/.pyenv

homebrewでもインストール出来るが3.5.0が入ってないようなのでgitでやったほうが良さそう。次にシェルの設定ファイルに以下のコードを追加する。参考URLではbashだが僕はzshを使っているので.zshrcを書き換えた。

export PYENV_ROOT="${HOME}/.pyenv"
export PATH=${PYENV_ROOT}/bin:$PATH
eval "$(pyenv init -)"

設定を以下のコマンドで反映。

$ source .zshrc

インストール可能なものの一覧の表示。3.5.0があることを確認する。

pyenv install -l

python3.5のインストール、利用バージョンの変更、更新をする。最後にpythonのバージョンを確認し、3.5.0になっていれば成功。

pyenv install 3.5.0
pyenv global 3.5.0
pyenv rehash
python --version

参考URL
MacでPython使う時の最低限のメモ(pyenv編) - Qiita
pyenv + virtualenv (CentOS7) - Qiita

コードの修正

2to3を利用する。以下のコマンドで動作確認。成功すれば変更点がどこかが表示される。

$ 2to3 (ファイル名)

「-w」オプションを使うことでファイルを書き換えることができる。またディレクトリを指定することでディレクトリ内のコード全てに適用出来る。

$ 2to3 -w .

これでほとんど更新出来るが使用するライブラリによって問題が発生する場合がある。特に文字コード周りでの問題は多い。問題に関係する変数をtype()関数で型を確認しつつ修正する。以降は自然言語処理関係のライブラリについて書く。

参考URL
26.4. 2to3 - Python 2 から 3 への自動コード変換 — Python v2.6.2 documentation

MeCab

MeCabをインストールしなおす。pythonライブラリのバージョン管理をするpipが便利。

$ pip install mecab-python3

しかしpython3でMeCabを使うとsurfaceが読み取れなくなることがある。この問題は一度parseをすることで解決するようだ。

import MeCab
tagger = MeCab.Tagger('')

tagger.parse('') #これを挿入する

text = u'MeCabで遊んでみよう!'
node = tagger.parseToNode(text)
while node:
    print(node.surface + '\t' + node.feature)
    node = node.next

これについては以下のリンク先が詳しい。

参考URL
MeCabをPython3から使う(続報) - Shogo's Blog

CaboCha

先にsubversionをインストールしてからpipを利用する。

$ brew install subversion
$ pip install 'svn+http://cabocha.googlecode.com/svn/trunk/python@r99'

参考URL
pip install で SVN のリビジョンを指定する場合 - Qiita

gensim

pipで非常に簡単に出来た。

$ pip install numpy
$ pip install scipy
$ pip install gensim

ライブラリが入ってるかどうかはpythonを起動しimportして確かめてみよう。


MeCabsurface問題とCaboChaのインストールには結構手こずってしまい、今日の午後はずっとアップグレード作業になってしまった。裏を返せば今日だけで済んで良かったのかもしれない。明日以降はコードのリファクタリングをし、アルゴリズムの改良をするつもり。

追記(4/28)

MeCab周りが遅いとボヤいたところ、大学の先生から以下のページを教えてもらった。
PythonでのMeCabを速くするtips - Qiita

上記ではparseToNode()を使っているが、parse()の出力結果を使った方が速いという話である。なおparseToNode()の場合は形態素をオブジェクト型として出力するがparse()は形態素を文字列型として出力する。この点のみ注意すれば修正出来るだろう。

僕が見た、いくつかのベンチャーの話

近況

そろそろまたインターン行こうかなと思って企業とのやりとりがあった。もっともまだ大学院の時間割分からないし、インフルになってしまってガイダンス資料も見れてないという状態だ。ただ週3,4は学校に行く必要があると思われる。なので前期中はインターンに行かないで授業に時間を割き、夏休み以降から始めようかなと思っている。なぜインターンに行くのかというと開発技術を学ぶためだ。あわよくばそのまま入社することで就活せずに就職することや、バイトとして収入を得たいというのもあるがそれは二の次。勉強したいというと意識が高いとヤジがとんでくるが、勉強した知識が研究、就職、仕事そのものにも役立つと思うし空いた時間を有効活用したい。デキる人は独学で勉強出来るのだろうが怠惰な人間は会社のような環境による圧がないと難しいというのもある。こういうことがあって色々インターン先を探していた。実際にインターン行ったわけではなくチャットしただけというとこもあるが、雇ってくれそうな企業にはいくつか特徴があったのでまとめようと思う。

インターンをとるベンチャーの特徴

やっぱり「意識が高い」

ここでいう「意識が高い」というのは情熱家で精神論が好きそうという意味合いだ。正直僕自身は体験のために来ているので求めているものが大分違い、温度差を感じてしまう。もっと大きな夢を持てといわれると辟易する。大体社長、幹部あたりはその傾向が強い。自分と同じくらいの立ち位置になるつれ自分と同じくらいの熱量になる気がする。アツい思いがある人はそれでもいいかもしれない。「横文字が好き」というのもある。日本語で分かりやすく話して欲しいのだけど、これに関してはちゃんと聞けば教えてくれるから別にいい。

規則は緩い

私服、音楽聴きながらの仕事が許されてるのは良い。あと何かしらミスをしても怒鳴られるとかそういうことは無かった。だからといってミスしまくっていいというわけではないが。もっとも上場すると規則が厳しくなるかもしれない。

若い

これは社員の年齢層、会社自体のどちらにもいえる。社員は大体30歳前後で会社も出来て数年というところだ。まだ不安定な時期という見方もあるがベンチャーだし当たり前のことかもしれない。

チャットマナーに難があるところも

具体的には「誤字がある」「返信をしない」ことがある。前者はしょうがないところもあるのだが何度も修正されるとちょっと心配になる。僕自身インターン初日に上司の名前の漢字を間違えたこともあったので、お互いやっていきたい。後者に関してはマズイ。僕から「この日なら面接に行けます」と言ったのに当日まで連絡が来ないし、当日になったら「やっぱり枠埋まってたんで無理です」ときたところがあった。流石に呆れたのでそこにはもう返信してない。他に聞いた話だと応募者の方が連絡よこさなかったりドタキャンするというパターンもあるらしいし皆さん気をつけましょう。

都心にある

僕の住んでるとこからすると大体1時間強かかるところがほとんど。埼玉や千葉からという人もいるらしいのでそうなるとやはり中心部に事務所を置くのだろう。もうちょっと安い土地でもいいのではとも思うけど……。

給与に関しては要確認

ちょっと低いぐらいならいいが合法でないレベルで低い、もしくは無なことがある。そもそもインターンだったら無給でも良いのでは?という疑問がわく人もいるかもしれない。調べたところ「会社の利益に貢献してるか否か」がキモらしい。ということは提示された課題を解くだけのインターンだったら無給でも文句は言えないかもしれない。会社で作ってるサービスの開発に少しでも参加しているなら間違いなく有給になる権利がある。バイトの研修期間でも給料は発生するだろう。給料を提示されたら最低賃金と比較してみよう。月単位にしてごまかすパターンがあるからちゃんと確認して欲しい。「他の人もこれでやってるから」「成長」という文句には無視しよう。大体こういうことを問いただすと金が無くてと言われる。それはよくわかる。だってまだ立ち上げたばかりだし。でもそれならそもそも無理に雇わなくていいのではないかと思うが実際どうなんだろう。僕は経営に関する知識は全く無いのでなんとも言えない。
僕は勉強が目的だから課題解くだけの時期なら低くてもいいかと思ったが、事務所まで一時間強かかるというのと授業との両立の難しさがあるので、課題解くだけの時期は無給でいいから自宅でやらせてほしい、それが終わったら開発に参加しちゃんとした給料で雇って欲しいと言いそれで落ち着いてる。サービス開発に参加している人は時給で合法な金額という確認もとった。

ヤバいと思ったらやって欲しいこと

今後インターンに行き、おかしいと思うことがあればちゃんと先方と話をしてほしい。言わないでいるとそのままカモにされるかもしれない。言えば話を聞いて待遇を改善してくれるかもしれない。話が通じないなら逃げよう。今のところ全く話を聞かないというところは無かった。インターネットに頼るな、声出してこう。

今後の予定

過去ブログの通り間違いなく勉強にはなっている。ただそのまま就職したいかといえば微妙なところだったりする。もちろん良いところが低スペックの人間を雇ってくれるかというと難しい。そこで僕の出した今の解決策は「小さい会社で修行をする、能力を身につける、より良い待遇のとこに行く」だ。正社員だと難しいかもだけどインターンならまだ辞めやすいはずだ。「良い待遇のとこ」に出会えるかも難しいところだけどその点に関しては色々見てくしかない。

コワすぎシリーズ感想文

コワすぎシリーズを最新作まで完走したのでレビューを書こうと思う.
元はと言えばTwitterで話題になってたのを見て,試しに一人で口裂け女を見たのが最初.面白いかもと思い研究室での上映会を提案したら(一部に)好評だったのでこのシリーズの上映会をしてるうちに完走していた.いやーこれ回を重ねるごとに面白い.なんで学外の人にも知ってほしいし話をしたいし,あとレビューに関する研究やってるのでそれの一貫に自分で書いてみる.一応予告編以上のネタバレはしないつもり.

コワすぎ!FILE-01 口裂け女捕獲作戦

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦 [DVD]

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦 [DVD]

口裂け女を映像に収めたという投稿映像から始まる.当初は口裂け女の調査から始まるのだが徐々にホームレスや呪術との関係が……と思わぬ方向に話が展開していく.予想のつかない方向に話が転がっていくというのがこのシリーズの一番の見どころだろう.
ただ,ぶっちゃけ衝撃的なシーンは予告編で全部出てるかもしれない.
この回だけだと少し物足りなさがあるけれど,以降の作品の伏線もあるので見た方が後の作品を楽しめる.ただ見なくても「これはFILE-0Xで出た……」という親切な解説があるのでなんとかなる.それから工藤が礼儀正しい(?)対応が急に暴力的になる展開,それを止める市川,不気味なゴミの飾り,怪異の解説と本編との関係の無さなどはこの時点ですでにある.

コワすぎ!FILE-02 震える幽霊

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊 [DVD]

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今度は幽霊を撮ったという話から始まる.が,話は行方不明になった投稿者の方に話がシフトする.行方不明の投稿者を調べていくと不思議な力を持っているとか謎の人物との関わりが…….
実際のところ幽霊はほとんど出ない!が,幽霊以上に人間のやりとりが面白い.後半で出てくる「先生」の不気味さ,上空に映る謎の影,最後に残った映像など口裂け女回より目の離せない展開が続く.それから以降の作品からしても最重要な回かもしれない.
ひじり.

コワすぎ!FILE-03 人喰い河童伝説

河童というとむしろかわいいイメージがあるがこの作品の河童は怖い.姿はよく見えず,言葉を発することもなく,急に襲ってくる.
しかし河童の怖さよりもこの作品の面白さは少年漫画的な展開にあるだろう.初めは主人公達を嫌っていたのに,後半ではお互い文句をいいつつも協力して敵と戦う.こういうバトル展開はやはりアツい.そして河童達の戦いの時にアイツがとんでもない登場をする.これにはもう驚きすぎて逆に笑ってしまったが,このシーンはこのシリーズ中でもっとも好きなシーンの一つだ.

コワすぎ!FILE-04 真相!トイレの花子さん

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん [DVD]

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予告編にもある通り後半30分超がノーカットである.途中でダレることなく常に話が展開するので興奮が収まらない.
そしてついに,今後定番となる異世界に入る.正直この異世界の表現はチープだ.このシーンの工藤の動きなんて見たら絶対に笑う.だがこのチープさが逆に不気味さを引き出させる.
もし自分がこの異世界に入ってしまったら?
自分の意思で動くことさえ難しく,単調な景色を延々と見ることなるとしたらと考えると恐怖しかないだろう.

コワすぎ!劇場版・序章 四谷怪談 お岩の呪い

心霊映像の面白さはおかしいところを自分の目で見つけるところ,見つけた時の喜びや驚きなどクイズに通じるところがある.以前の作品でも心霊映像はあるが,お岩さんでは特に多い気がする.このシリーズは心霊映像をちゃんとリプレイで指摘してくれる親切設計である.見つけられなかったときも,そんなとこにいたのか!という驚きがある.
答え合わせが無いほうが不気味で良いという人は放送禁止シリーズなどが良いと思う.
それから最後の方で音楽が流れながら仲間を助けに行くシーンはバトルとは別の意味でアツく,そして感動する展開だ.

コワすぎ!史上最強の劇場版

戦慄怪奇ファイル コワすぎ!  史上最恐の劇場版 [DVD]

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今までは口裂け女,幽霊,河童,花子さん,お岩さんと何かしらのキャラクターがテーマであったが,今回はタタリ村という場所がテーマ.さらに劇場版ということで色んなゲストを呼ぶのだが,まぁ全員キャラが尖っていて面白い.とくに物理学者は始めはありがちな「霊的なものなんて迷信だ」と笑うキャラだったのが徐々に幼稚さ,俗っぽさ,弱さが出てきて人間味がある.
工藤の暴力行為も過去最高.いつもの金属バットも有効活用,さらには変身.市川さえも犯罪行為を…….まさしく全員発狂.(田代はどんなやばい状態でも撮影をしていたということで.)

コワすぎ!最終章

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 最終章 [DVD]

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 最終章 [DVD]

メインキャラが一部いなくなってしまったが,衝撃的な展開は変わらない.むしろ一番衝撃が多いかもしれない.過去に登場した人物も出てきたり,ラストバトルも含めて最終章に相応しい.
同監督の別作品「オカルト」を見ておくとちょっと感動する.あと「ノロイ」の登場人物もちょっと出てくる.
「さん」づけじゃなくて「君」づけで呼んでくれ.

超コワすぎ!FILE-01 恐怖降臨!コックリさん

劇場版でスケールがデカくなりすぎたから元々のスタイルに.とはいえ口裂け女,幽霊の頃よりは明らかに洗練され面白くなっている.工藤の罰当たりさ加減も最高.
漫画だったらコックリの野郎が泣き言を言うシーンとかありそうだが,作品内では何も言わず健気に抵抗している.
最後のコックリさん,カラオケのシーン,フジロックの話などなど見所満載.
何がころころころりんだ!

超コワすぎ!FILE-02 暗黒奇譚!蛇女の怪

依頼人の38歳無職童貞という設定に「自分もこうなってしまうのでは」という別の意味の恐怖を植え付けられた.しかしこのおじさん,行動力はとてもじゃないが無職童貞とは思えない.
あと玄関先で交渉してキチガイが出てくるというのは白石ワールドではよくあることなのか.お岩さんの女優やオカルトの言い方おばさん然り.
工藤さん,ありがとう.

まとめ

コワすぎシリーズを薦めるポイントは色々あるがまとめると以下のとおり.

  • 尖ったキャラクター

工藤のクズさ,関係者の頭のおかしさなど,魅力的というか惹きつけられるキャラクターが多い

  • 低予算故のチープさとリアルさ

一目でCGと分かり笑ってしまうのもあるが,異世界のように不気味さもある.物が揺れたり動いたりするシーンはカメラから見えないところでスタッフが動かしてるようだが,CGじゃなくアナログなだけリアルさがある.河童やコックリなんかはCGでなくキグルミで特撮に近い.最近のホラーというと大体モンスターは全部CGだったりするのだが特撮の方が味がある.

  • 予想のつかない展開による驚き,恐怖,笑い

ビックリ系のホラーシーンが多い,というわけではない.話の流れからして考えられない演出があって,それが過剰すぎて(もしくはしょうもなくて)笑ってしまうということが多い.一応ホラーの作品なので怖いときもたまにある.

  • 少年漫画的なアツさ

仲違いしていた人物との協力,過去作品の登場人物の登場,因縁深い人物との対決,己の命を犠牲にしても力を貸す展開などなどアツいバトル展開が多い.

もっと色々話したいことはあるがネタバレになってしまうので,ぜひ見てから俺と話して欲しい.シリーズのあるある,名シーン,強さ議論などをしよう.